よくある質問

FAQ

静岡社会健康医学大学院大学FAQ
(よくある質問)

  • 社会健康医学とはどのような学問でしょうか。具体的に学ぶことを教えてください。

    A.
    世界の先進国では高齢化が進み、我が国ではこの半世紀で平均寿命が20年も延伸しました。反面、健康寿命とのギャップが10年以上あり、いかにこのギャップを縮めるかが重要な課題になっています。患者個人を対象に病気の根治を目指す治療医学と、人集団を対象に発症や重症化を防ぐ予防医学とが両輪となることが新しいスタンダードとして求められている現代において、後者の役割を担う学問が社会健康医学です。
    社会健康医学では、伝統的な公衆衛生学にゲノム医学や医療ビッグデータ解析などの新しい学術領域を加えることで、社会における人の健康を幅広い視点から考究する学問です。そこで本大学院では、公衆衛生専門職教育の国際的水準である基本5領域(疫学、医療統計学、環境健康科学、行動医科学・ヘルスコミュニケーション学、健康管理・政策学)のみならず、関連する学術領域も含めた幅広い学識の修得を目指します。
  • どのような職種の人が進学できますか。進学するには医療関係の資格が必要ですか。

    A.
    医師、歯科医師、薬剤師、看護師、保健師、言語聴覚士、管理栄養士、社会福祉士など医療・保健・福祉の現場で活躍されている方はもちろんのこと、社会健康医学に関心を持たれているあらゆる分野の出身者を歓迎します。これまでに社会健康医学に触れたことが無い方にも学んで頂けるよう、講義や研究指導では十分に配慮します。
  • 卒業後、どのような職種で活躍され、また大学院で修得した知識や技術を現場でどのように活用できますか。

    A.
    医療・保健・福祉に直接関わる職業はもちろんのこと、リサーチコーディネータなどの関連領域の専門職、企業(製薬企業、バイオ系企業、データサイエンス系企業等)、官公庁など多彩なフィールドで活躍することが期待されます。情報処理技術が飛躍的に進み、人々の健康に関連した様々なデータが蓄積され利活用できる社会になりました。そのような現代において、大規模かつ多様なデータの分析から正しい知見を導き出し、その知見に基づいて実行可能な解決策を社会に実装する能力や、溢れる情報の真贋を見抜く力は様々な業種において必要とされています。
  • 社会健康医学を学ぶことで、地域の健康づくりにどのような貢献ができるのでしょうか。

    A.
    社会健康医学は、個人ではなく人集団を対象に様々な角度からデータを分析することで潜在的な健康課題を発掘するとともに、その実行可能な解決策の策定・社会実装と効果検証に資する学問です。地域の健康づくりという観点では、自治体や企業等で保有する医療・保健データを適切な方法で分析し、その結果を学術的に正しく解釈することで、個々の集団に適した保健対策を行うことができる人材の育成を目指しています。
  • 医師のように6年の教育課程を修了した人が社会健康医学の修士課程に進学するメリットはありますか。

    A.
    医師は、診療経験の蓄積や専門的な手技の習熟による診断・治療スキルの向上、基礎研究や臨床研究を通じた疾患メカニズムの解明や新しい治療法の開発など、それぞれに志向を持っています。いずれの場合であっても、「医師は病院で患者を診る」、「研究は実験室で動物を扱う」と認識されていた時代には、医師が活躍できる場面は「病院の中」に限られていました。しかし、今や人集団を対象に診療や予防に役立つエビデンスをつくる疫学研究や臨床研究が広く行われるようになり、医師が活躍できる場面が「病院の外」にも拡大しています。また、そういった研究の成果を学術論文として発表し、学位論文とすることも珍しくなくなりました。医師にとって臨床業務が大切なことは無論ですが、地域の人々の健康やQuality of Lifeを高めていく取り組みにおいても、広く活躍するようになっています。さまざまな志向を持つ医師うち、このような領域に関心を持つ方にとって、社会健康医学(公衆衛生)大学院は、医学部での教育内容を大きく越えた専門職として必要な知識や技術を学ぶ場を提供します。
    欧米では、社会健康医学を専門的に学ぶ課程としてSchool of Public Health(SPH)が米国のJohns Hopkins大学に初めて設置され(1916年)、その規模はいまや教官数500名、学生数2,650名となっています。米国では他にもハーバード大学を含め67校以上でSPHが設置され、医学部(School of Medicine)に匹敵する規模となりました。SPHの修士課程(Master of Public Health: MPH)は、一般的な4年生大学に続く2年課程(アカデミック・ディグリー)ではなく、専門家向けの独立した教育課程(プロフェッショナル・ディグリー)として位置づけられています。したがって臨床経験を持つ医師であっても、MPHプログラムを学ぶことで臨床データをより正確に読み解くことができるようになったり、新たに探究すべき課題を自ら設定し、その解を得るために必要なデータを正しく収集・分析・解釈できるようになるなど、ご自身の学識をさらに高めることに繋がります。近年、我が国でもMPHの重要性が広く認識されるようになり、MPHを取得できる大学院は全国で18校に上ります。
    なお、国内で初めてMPH養成課程を設置した京都大学大学院医学研究科社会健康医学専攻においても、入学者の30%は医師・歯科医師であり、MPHの学位を取得した後は、臨床はもとより、行政や企業などで活躍されています。
  • 他の大学にはない特色はありますか。

    A.
    本大学院では、多様なバックグラウンドを持つ方が一つの学び舎に集まります。学術領域ごとに組織される学部や一般的な大学院とは異なり、様々な専門性を尊重し、また相互に専門知識を共有しながら学識を高められる多様性の高さが本大学院の大きな特色です。
    カリキュラムに関しては、公衆衛生学の5領域を基盤としつつも医療ビッグデータ解析やゲノム医学などの新しい学術領域、静岡県で先進的に取り組んでいるオーディオロジー(聴覚学)について学ぶことができることが特徴です。また、講義のオンライン化を積極的に進め、働きながら学べる環境を用意していることも大きな特徴です。
    なお、県内には医学系、看護系の大学はありますが、公衆衛生学を体系的に学び、MPHの学位を取得できる課程は本大学院のみです。
  • 博士課程はありますか。

    A.
    開学時は修士課程のみですが、将来的に社会健康医学やゲノム医学領域の研究者養成を主眼においた博士課程の設置を検討しています。なお、本大学院には大規模地域コホートやゲノムコホート、全県レベルの国民健康保険データベースなど最先端の研究を行うためのリソースが整っていますので、修士課程在学中に博士課程レベルの学術成果を挙げることも可能です。
  • 働きながら学ぶことはできますか。講義のスケジュールや受講方法について教えてください。

    A.
    一週間のうち必修科目の講義があるのは、金曜日の午後(13:00~20:00)と土曜日(10:40~20:00)で、1年次の前期に集中しています。2年次は発展科目(選択・自由科目)と卒業研究が中心になります。講義は教室で受講することを基本としていますが、オンラインでの受講も可能です。また、勤務の都合などやむを得ない場合には、録画された内容をオンデマンドで視聴することもできますので、仕事と両立しやすい環境になっています。卒業研究は、研究指導を受ける時間を担当教員と調整しながら進めることができます。
  • 遠隔地からでも通学できますか。

    A.
    本学は静岡市中心部に位置し、自動車でのアクセスも良いため、県内各地から通学することが可能です(学内の無料駐車場を利用可能)。県外在住の方でも、新幹線やその他の公共交通機関で週末だけ通学することが可能です。
  • 誰でも進学可能でしょうか。入学試験について詳しく教えてください。

    A.
    出願にあたって年齢制限はありません。4年生大学を卒業された方、あるいはそれと同等の学力があると認められた方が出願可能です。なお、後者の場合には資格審査が必要になりますので、早めにお問い合わせください。
    一般入試では英語の筆記試験、小論文、面接が課されます。英語の筆記試験は長文読解です(辞書持ち込み可)。3問出題されますので、一つを選んで回答してください。出題にあたっては、受験者のバックグラウンドによって利益・不利益が生じないように配慮します。
    推薦入試は書類選考と面接により行います。
    出願資格や入学試験の詳細は、設置認可後に公表予定の募集要項をご参照ください(認可後にホームページに掲載します)。
  • 教育を担当されるのはどのような方ですか。

    A.
    公衆衛生専門職教育の基本5領域において活躍している専任教員が講義と研究指導を担当します。また、一部の講義は、その内容に造詣の深い他大学の教員を招聘することで教育内容の充実を図っています。主な専任教員のプロフィールについては、設置認可後に掲載します。