研究科長予定者メッセージ

例えば、50年前の日本人と今の日本人は、体格も平均寿命も全く違います。その変化によって、認知症やフレイルなど半世紀前までは強く意識することのなかった課題が顕在化してきました。また、このまま温暖化が進めば日本の気候が亜熱帯化し、南国に多い感染症が広まるかもしれません。この様に、私たちが暮らす環境も、私たち自身も変化を続けています。これからの日本人の健康寿命を伸ばすためには、医療にも時代に即した変化が必要です。先人たちが過去の疫学研究やコホート研究で現在の医療の礎を築いてくれた様に、私たちも未来の子どもたちのために、今わからないことを明らかにしていかなければいけません。個人ではなく人集団を対象に、未知の課題について考究する学問が社会健康医学であり、その教育研究の拠点が本大学院です。

目的に合わせた調査方法、正しいデータの読み解き方、効果的な現場の施策への落とし込み方など、各分野のスペシャリストである講師陣が、国内でも珍しい1学年10人という少人数制の強みを活かして徹底的に指導します。また県内外の自治体と連携した医療ビッグデータの活用、各種の疫学研究やゲノムコホート研究をダイナミックに展開。現代社会に求められる知識と技術を養成します。
より良い未来を創ることができるのは、今を生きる私たちだけです。さあ、高い志を持ちながら、一緒に楽しく学びましょう。
Profile
愛媛大学大学院医学系研究科修了。
同研究科講師などを経て、
2012年から京都大学大学院医学研究科医学専攻准教授。
2019年から静岡県立総合病院リサーチサポートセンター 上席研究員を併任。
2020年から京都大学大学院医学研究科特定教授。
専門は疫学、遺伝学、老年医学、高血圧学